2006年12月22日

【参加記録】冬至の夜の「こよみのよぶね」

12月22日、冬至。とうとう「こよみのよぶね」の日が来ました。
夕方は風が強くし心配でしたが、
夜になるとすっかり風もやみ、寒さも厳しくなく、
よぶね見物には最高の条件が揃いました。

yobuneinu2.jpg

息子が園から帰宅後、準備をして実家に出発。
一人で小さい子供二人連れて夜の川に行くのは怖かったので(夫は仕事)
実家(岐阜市)の母にヘルプを頼みました。

6時少し前、グランドホテルの駐車場に車をとめて
川沿いを歩いてびっくり。
一体いつの間にこんなに綺麗な遊歩道が出来ていたの〜?!
これが「右岸プロムナード」なのか。
私が岐阜市民じゃなくなってから観光地の各所で
急速に整備が進んだ気がします。

しばらく行くと見覚えのある数字たちが見えてきました。
鵜飼広場に並んだ1から12の数字たち。
ふれあい会館のワークショップで作った、
舟用よりちょっと小さめの数字の行灯たちです。

suuji_f1.jpg
これは後ろ側から。

suuji_f3.jpg
右上に見えるのは岐阜城です。

suuji_f2.jpg

サラマンカホールで共演(?)した後、
柳ヶ瀬のアーケード下に飾られているのを見たので
あのまま柳ケ瀬にずっといるのかな、と思ってたら、
よぶねでもちゃんと出番があって嬉しかったです♪
特に沢山貼った「5」には特別の思いが…。

プロムナードには点々と練炭が置いてあって
それで暖がとれるようになっていました。
その灯りも電気とは違う温かみのあるものでした。

前方を見るとよぶねが川に浮んでいるのが小さく見えました。
あんなに大きな数字の行灯だというのに、
暗闇の長良川に浮ぶ数字のなんと小さいこと!

今年の干支であるイヌの舟がこちら(上流)に進んでくるのが見えて、
「ああ、ちゃんと浮かんでいる」とほっとしました。
ダンボールの舟が浮くの?!と半信半疑だったもので…
あかりの灯ったイヌの行灯は本当に綺麗でした。

子供たちと「○○君が貼った3だね」
「○○ちゃんが破った3だねー」なんて話したりして。
やっぱり制作にかかわった数字には愛着がわきます。
(県美では3と6と7と9、
あと丸い行灯は1月と11月のものをお手伝いしました)

fune4_1.jpg
上流に向かう時は数字は反対側を向いていました。

fune4_2.jpg
これまた上方に見えるのは岐阜城です。

舟が一旦上流に向かうのを見届けてから、
鵜飼広場にて鮎ぞうすいをいただきました。
100円でしたが、あつあつでとてもおいしかったです。
日比野克彦さんご本人が普通に人込みの中を歩いていらっしゃいました。

hibinosan.jpg

そしてオープニングセレモニー。
…といっても市長や関係各位の開会の言葉を聞くという
至って普通の開会式でしたが、
日比野さんご本人が司会進行をしていて、
このおまつりにかける日比野さんの意気込みを感じたりしました。

うちの子たちはその間、草の斜面を滑ったり、
セレモニーの中心地点に乱入しようとしたり、とひやひやでした。
2歳児はおそろしい…。

セレモニーの後は岸でのんびりよぶねを眺めました。
しかーし!4歳児と2歳児がそう長くは許してくれない。
そのうち早くも「もう帰ろう」と言い出してしまって。
まだ十分ひたってないよっ!(>_<)

yobuneinu1.jpg
これは再び下流に戻ってくるとき。

fune8_inu.jpg
美術館の庭に飾ってあった「8」。

fune10.jpg
確か「こよみのよぶね」のチラシにはこの「10」が使われてたかと。

funes.jpg
回遊してます。

fune6789.jpg
ずらっと並んでます。

そうこうするうちに先着1000名に配られるという
「こよみ札」の配布が始まりました。
それぞれのよぶねがその月の札を札所まで運んできて、
それを1枚ずつ受け取る…という流れでした。
つまり12回並ばないといけない、とわかったとき、
目の前がくらくらしました(-_-;)。

でもせっかく来たのだし、楽しく参加したプロジェクトの
総仕上げの記念品でもあるし…と思うと、
やっぱりどうしても欲しくなり、
母と二人で子供をなだめつつ並び続けましたが、
長いこと並んでやっと札所についたと思ったら
「札、なくなりました」と言われること2回。
とうとう息子が限界に達し、なんと列の途中でうつ伏せになって
寝転ぶという暴挙に出たのですっ!
ぐずる子は周りにいっぱいいたけど、
ここまでするのは息子ぐらい…(-_-;)

気がつけば全然よぶねを見ていない自分がいました。
こよみ札をもらえるのは嬉しい。
でも「見る」「思いを馳せる」がメインのおまつりで、
こんな状態に人を追いやるぐらいなら、
モノを配る必要はなかったんじゃないか、とも思いました。

子供をお菓子でごまかし続け、必死の思いで12枚集めたところで
これ以上は無理だと判断し、最後まで見ずに帰ることにしました。

その帰り道。
右岸プロムナードを上流に歩き始めて、
やっとじっくりよぶねを鑑賞できるようになりました。

fune13.jpg

イヌの舟と1から12までの舟が勢ぞろいして並んでいるのが見えました。
まるでお芝居のカーテンコールのよう。
そろそろ終わりなのかもしれません。
最後を近くで見れなかったのは残念ではありましたが
「こよみ札」の行列や騒ぎから離れて
静かにこの場面を見ることができてよかったと思います。

帰り道、プロムナード沿いの古い建物の軒下
(ここが噂のレジデンスなのだとか!)にも
手作りの和紙行灯が飾ってあり、
それが巨木を幽玄に照らしていてとても幻想的でした。

andon1.jpg

andon2.jpg


「こよみのよぶね」及びその制作過程は
私にとって再発見の連続でもありました。

まず、長良川と金華山。
通勤通学で毎日のように見ていたので、
あんまり意識したことがなくって…。
こんなにも情緒に満ちた場所だったのか、と改めて気付きました。

あと、和紙。
和紙を通した灯りの優しさ、柔らかさは
夜の街に光っているクリスマスの電飾のイルミネーションとは一味違って
ほっと落ち着くというか、
しみじみと思いを馳せる時間と空間を生み出してくれる気がします。
そして、制作のお手伝いをして知ったんですけど、
和紙ってものすごーーく丈夫なんです。

竹の骨組みを作る過程には実際に携わっていはいませんが、
様子を横で見ていて、思ったより柔軟なのも大きな発見でした。

岐阜の文化ってなかなかのものじゃない!などと、
今頃気付くなよーって感じですが…。
案外実際に触れる機会ってないものなんですよね。
自分のふるさとに誇りを持つことってとても大事かもしれない。
「岐阜は和紙が有名なんですよ」なんて言葉で説明されるよりも
こうして実際に自分で切ったり貼ったりして和紙に触れて体感する方が
ずっと体にも心にも残るものなんだな、と今回本当に実感しました。

「イベント」として考えた時、一参加者の目から見て、
少しだけお手伝いした立場から見て、
また、子連れで参加した者の立場から見た時、
改善すべきことは色々あるとは思いましたが、
第一回目として、これはもうベストの状態だったと思います。
スタッフの皆さん本当によくぞここまで…といった気持ちでした。
ありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。

いろんな人の思いと願いを乗せたよぶね。
最高の岐阜の夜でした。
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